「911法案」と、直近のサウジアラビア情勢
■ 1. 近況
主筆高城剛は、毎週のように世界を移動しておりますので、このメールマガジンが、発行される国や都市は、都度に異なります。
まずは、いまどの都市にいて、なにを見て、どう思っているのか、をお知らせしたいと思います。
今週は、小樽にいます。
ちょうど中国の大型連休「国慶節」の時期だったこともありまして、小樽は、どこに行っても海外からの観光客ばかり。
それは、中国人だけに限りません。
いまや「国慶節」は、中華系企業の多い東南アジアを含むアジア一帯の大型連休ですので、マレーシアやインドネシアをはじめとする、イスラム系のゲストも多く見かけました。
その海外ゲストが次々と吸い込まれていく運河沿いの美しく古い石造りの建物がありまして、なにがあるんだろう、とそばまで行ってみると、歴史的建物の中にあったのは、大きな免税店でした。
景観美が有名な小樽は規制も厳しく、コンビニエンス・ストアもブランドカラーを使えないことで有名ですが、古きよき石造りの倉庫建築の外壁に「TAX-FREE」、「免税」の文字が赤く浮きあがり、その免税店の看板は、美しい景観を台無しにしてしまう「安っぽさ」を持っています。
それにしても大人気の様子で、この有名免税店の「小樽運河店」は昨年5月にオープンしたばかりですが、今年2月には、2.4倍の面積に増床したそうで、まだまだ広がる気配があり、同様に小樽の街が原宿竹下通り化というか、那覇国際通り化というか、観光お土産屋ストリートに変貌していたのにビックリしました。
また、電線地中化もまったく進んでなく、地域マネージメントは、本当にセンスが大事だと実感します。
劣化した観光地小樽と、コンビニの出店すら厳禁な小江戸・川越のこの十年間の差は、どこかで大きく離れることになるでしょう。
高城未来研究所【Future Report】
Vol.276
■目次
… 1. 近況
… 2. 世界の俯瞰図
… 3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
… 4. マクロビオティックのはじめかた
… 5. 身体と意識
… 6. Q&Aコーナー
… 7. 連載のお知らせ