女王様のご生還 VOL.124 中村うさぎ

前回のメルマガオフ会に寄せられた質問に「夢は自分のどんな潜在意識を引き出しているのでしょう?」というものがありました。

そのメールには彼女の見た夢の話がつづられていて、どうやら私がトイレで失禁する夢を見たようです(苦笑)。

その夢を分析してくれということかもしれませんが、夢というのは非常に個人的なものなので、私には他人の夢を分析することはできません。

表面的に見れば、彼女が私に対して「トイレで大失禁するダメな人」というイメージを抱いていてそれが夢に出て来たのかなとは推測できますが、おそらくそういう事ではないでしょう。

もっと別の意味があると思いますが、それはご自身で考えてください。



でもまぁ、せっかく夢の話が出たので、最近見た夢の話をしようかと思います。

数日前にこんな夢を見ました。



私が庭に面したガラス戸の前にいると、外から「開けてください」という女性の声が聞こえてきます。

夜中で外は真っ暗です。

私は傍らの夫に「外に誰かいるよ」と教えるのですが、彼は関心がないようで生返事。

そこで仕方なく私は恐る恐るガラス戸を開けます。

とても不安な気持ちです。



するとそこに立っていた見知らぬ女性にガシッと腕を掴まれます。

結構な力でしたが、その手が温かいので私は「ああ、幽霊ではなさそうだな」と少しホッとします。

(どうやら夢の中の私は幽霊を怖がっているようですね)



とりあえず「手を放してください」とお願いすると、彼女は私の腕を放してくれるのですが、上目遣いにこちらを見てこう言いました。

「おまえを殺す」

この台詞を聞いて私はちょっと驚きますが、べつに震え上がるわけでもなく、普通に質問します。

「なんで?」

すると彼女は何故か甘えたような顔で私を覗き込み、

「ダメ?」

「いや、ダメとかいいとかじゃなくて、なんで?」

見知らぬ相手に殺される理由が知りたくて私は再度尋ねるのですが、彼女は答えない。

変な女だなぁ、困ったなぁ、と思っているうちに目が覚めました。

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