バルクアップのためのTIPS Part 6

※この記事は、『バーサーカーコラム』2014年2月10日からの抜粋です。

http://www.berserker.jp/column/show/60

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バルクアップのための心構えを毎月5点ずつ、紹介していきます。その内訳は次の通り。

1. トレーニング

2. 食事

3. サプリメント

4. 休養

5. その他

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1. 常にフレッシュな状態でトレーニングせよ!

トレーニング部位の組み合わせには、「プッシュ・プル」と呼ばれる有名な方式がある。胸と肩、三頭のように「押すエクササイズ」を同じ日に行い、背中と二頭のように「引くエクササイズ」をまとめて同じ日に行うというものだ。

オーバーワークを避ける意味で、この方式は正しい。しかし胸や肩のプレスで疲弊した状態で三頭をトレーニングしても、高重量は扱えない。背中の後の二頭も同様だ。

腕を太くしたい場合は、「胸と二頭」とか「背中と三頭」のような感じで、フレッシュな状態で腕のエクササイズを行うようにする必要がある。ただし二頭をやった翌日に背中が来たり、三頭をやった翌日に胸が来たりしないように上手く日程を分けるようにしよう。



2. 成分をチェックせよ!

必ず手元に置いておきたいのが、「食品成分表」である。安いもので良いので、まずはこれに目を通し、肉や魚の100gあたり、卵の1個あたりにどれくらいのタンパク質が含まれるかだけでも知っておきたい。

またコンビニなどでお惣菜を買うときにも、必ずラベルに目を通して、一食ぶんでどれくらいのタンパク質、炭水化物となるのかくらいはチェックするようにしよう。それを繰り返しているうちに、自然と「これで炭水化物が○グラム、タンパク質が●グラム」というのが分かるようになるものだ。

一日に摂取するべきだいたいのカロリー、炭水化物量、タンパク質量を計算し、食事とサプリメントをどうすればそれを達成できるのか。自然と口にするものが、いつの間にか必要な量となっているくらいになれば、もう達人の域である。



3. 体調管理のサプリメントを忘れるな!

「無事これ名馬」という言葉があるが、どんなに調子よくトレーニングしていても、風邪を引いてしまったり怪我をしてしまったりしては、あっという間に逆戻りである。風邪を引かないようにビタミンやグルタミン、アストラガルスなどのハーブを利用したり、関節を補強するためにグルコサミンやコンドロイチンのサプリメントを予防的に使ったりしているかどうかで、長期的なトレーニングの成果に大きな違いが出てくるものだ。

「これを飲んでも筋肉はつかないや」なんてケチることなく、体調管理のために常に気を使ったサプリメンテーションを実行するようにしたい。



4. 切り替えを重視せよ!

ジムに何時間もいて、帰宅してからもトレーニングのビデオを観て過ごし、仕事中も筋肉のことが気になって集中できない。トレーニングにハマりかけの頃は、そうなりがちだ。

しかし、どんなに好きな曲でも毎日聴いていれば飽きるし、どんなに好きな彼女でも毎日逢っていれば話すことがなくなってくる。適度に距離を置くことが、興味を長続きさせることのポイントでもある。

トレーニングが終わったら仲間たちとダラダラしゃべることなく直ぐに帰宅し、家に帰ったら他の趣味にスッパリと頭を切り替える。仕事中は仕事に集中する。そうしてこそ、モチベーションをキープすることができるのである。



5. 世界を狭めるな!

トレーニングマニアに多いのだが、本も読まず、絵画も鑑賞せず、ウェイトトレーニング以外のスポーツもせず、ジム仲間以外との交流もない、という人が非常に多い。あまり人の生き方にケチを付けるつもりはないが、そういう種族がボディビルダーの評判を悪くしているような気もする。

自分の存在意義が筋肉だけということになると、自分より筋肉で勝っている相手のことを陰で中傷したり、調子が悪いときに周りに当たり散らしたり、コンテストで思うような結果が出なかったときに審査を批判したりする。余裕がないから、そうなるのだ。

「バーベルを捨て、街に出よ!」。トレーニングのための人生ではなく、人生を豊かにするためのトレーニングなのだ。