北京で行われた初の中朝首脳会談の意味・NTTドコモ株と鹿島建設株等

■北京で行われた初の中朝首脳会談の意味・NTTドコモ株と鹿島建設株等

 日本の抱える11の難問、すなわち、東京オリンピック後、日本の株価、憲法改正、核保有、天皇制、安倍一強、製造業の行方、EVへのシフト、銀行業界、AIの時代、朝鮮半島に対して明確に答えた「長谷川慶太郎の大局を読む。緊急版」の『日本の難題』(発行:李白社、発売:徳間書店)が大好評発売中です。全国の大手書店およびネット書店で購入できます。ぜひご一読下さい!

●金正恩委員長の申し入れに習近平総書記が応じて実現した首脳会談

 北朝鮮の金正恩委員長は3月25日から28日まで訪中して北京で習近平総書記と会談しました。これは金正恩委員長にとって北朝鮮の最高指導者としての初の外国訪問となりました。また、北朝鮮の最高指導者の訪中は父親の金正日総書記以来7年ぶりのことです。では今回の中朝首脳会談で何がテーマになったのか。その場で習近平総書記が金正恩委員長に言明したのは次のようなことです。

「今回があなたの最後の北京訪問です。もうこれ以上、我が国はあなたの国を支援できません。我が国の最高指導部の決定です。あなたの国は自らの才覚と判断で生きる道を探してほしい」

 中国は北朝鮮を切り捨てる路線を堅持していきます。したがって、中朝首脳会談は縁切り宣言の場だったのです。それでも中国はソ連とは違って、いかにもアジアの大国らしく最後は国賓待遇を行って、トップからトップへと直接意向を伝えたのでした。

 この首脳会談は金正恩委員長の申し入れに習近平総書記が応じて実現したのですが、北朝鮮を切り捨てるからといって首脳会談自体を断るわけにはいきません。断ったらケンカになってしまいます。言い換えれば、ケンカ別れではなくて話し合ったうえでの別れだということを印象付けるために、金正恩委員長を北京に招いての4日間が必要だったのです。

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