米国債デフォルトの危険も…トランプ就任演説を読む 高城未来研究所「Future Report」 Vol.293



Shutterstock/ TheaDesign



世界の俯瞰図

日本で発行されている大手新聞社の記事の9割は、日本国内の記事で構成されています。しかし、このグローバル化した世界では、政治や経済、テクノロジーや食べ物までもが、一国だけで完結することはありません。

このコーナーでは、世界を俯瞰的に見ながら、日本の立ち位置を考えていきたいと思います。

今週は、第45代米国大統領となったドナルド・トランプの就任演説から読み解く「米国の未来」につきまして、私見たっぷりにお話ししたいと思います。

先週2017年1月20日、第45代ドナルド・トランプ米国大統領は、就任演説で次のように語りました。

「この瞬間から、アメリカ第一となります。貿易、税、移民、外交問題に関するすべての決断は、アメリカの労働者とアメリカの家族を利するために下されます」

「ほかの国々が、われわれの製品を作り、われわれの企業を奪い取り、われわれの雇用を破壊するという略奪から、われわれの国境を守らなければなりません。保護主義こそが偉大な繁栄と強さにつながるのです」

「私たちは雇用を取り戻します。私たちは国境を取り戻します。私たちは富を取り戻します。そして、私たちの夢を取り戻します」

「私たちは、新しい道、高速道路、橋、空港、トンネル、そして鉄道を、このすばらしい国の至る所につくるでしょう」

「デトロイトの郊外で生まれた子どもたちも、風に吹きさらされたネブラスカで生まれた子どもたちも、同じ夜空を見て、同じ夢で心を満たし、同じ全知全能の創造者によって命を与えられています」

「他国の国境はわれわれが守ってきました」

「海外で何兆ドルも費やしている間に、米国のインフラは荒廃し朽ち果てました」

「本当の問題は我々の政府を何党が統治しているかではない。人々が統治しているかどうかです」

「我々は今日、ワシントンDCから人々に権力を取り戻すのです」

と、このように語っています。

保護主義政策による「米国第一主義」と自ら話している通り、この日を境にアメリカは、第二次世界大戦後、そして東西冷戦終結後強固になった「世界のアメリカ」ではなくなりました。

あわせて、他国の国境を守らず、その予算を国内のインフラに投資すると話しています。

一方、「世界のアメリカ」のために表に裏に活動していたのがCIAです。

そこで、トランプは就任の翌日、大統領になってからの初の訪問先として、CIAを選びスピーチを行いました。

これは事実上通達で、主な留意点は二点です……。



■目次

… 1. 近況

… 2. 世界の俯瞰図

… 3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ

… 4. 未来放談(待望の新コーナーです!)

… 5. 身体と意識

… 6. Q&Aコーナー

… 7. 連載のお知らせ

この続きを見るには

(27,232文字)

¥240(税込)

購入して続きを読む