フランス・イタリア名店探訪 料理展望10 (山本益博)

フランス・イタリア名店探訪

この5月、2週間にわたり、イギリス、フランス、ハンガリー、イタリアのレストランを巡ってきました。ロンドン郊外の「ザ・ファットダック」パリの「ルサンク」マントンの「ミラズール」モデナの「オステリア・フランチェスカーナ」など、現代最先端の料理を作り出すレストランで、ときに目を瞠らし、ときにため息の出るほど美味しい料理の数々に出会ってきましたが、その中途では、一言で言えば、頭も心も休まる、誰しもがただひたすら「美味い!」と叫ぶ料理もいただいてきました。

今回は、その中から、パリの「シャルティエ」とミラノの「アルポルト」をご紹介いたしましょう。「シャルティエ」は、一言で言えば風格のある大衆食堂でしょうか。パリ9区のメトロ「グラン・ブールヴァ―ル」駅近くにあり、学生さんたちにまで愛されている大箱のレストランです。何が魅力と言って、なんでも安い。しかも美味い。いつも出かけるたびに注文するのが、ポロ葱のヴィネグレット和え、エスカルゴ、それに鴨のコンフィ、もしくはシュークルートです。寒い晩ならポトフですね。



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