米朝首脳会談を前にした南北首脳会談・武田薬品の巨額買収とナブテスコ株等

■米朝首脳会談を前にした南北首脳会談・武田薬品の巨額買収とナブテスコ株等

 私は理事長を務めている日本個人投資家協会(NPO法人)で2月末に講演を行い、「北朝鮮は本気で核廃棄に同意し朝鮮半島において南北統一が実現する」と「習近平思想によって中国共産党は資本主義自由経済を導入する」という2つのテーマの話をしました。朝鮮半島の情勢は目下、その予測通りに展開しています。もう1つの中国のテーマについては詳細な内容を単行本にまとめて6月中に発売することになりました。ご期待ください。

●金正恩委員長の南北首脳会談の呼びかけは無条件降伏の申し出である

 韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長との南北首脳会談が4月27日に板門店で行われました。会談後、両首脳は「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言」に署名したのですが、この板門店宣言の中身で特に重要なのは、「2018年中に休戦協定を平和協定に転換する」「核のない朝鮮半島を実現する」「朝鮮半島の統一に向けた良い流れをさらに拡大していく」という3点です。

 以上の3点のうちまず、「2018年中に休戦協定を平和協定に転換する」の休戦協定とは朝鮮戦争の休戦協定のことですが、「2018年中」という期限を決めた合意は事前の予想にはなかったため、日韓のマスコミも驚きをもって伝えました。

 1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争では3年以上にわたって朝鮮半島のほぼ全域が戦場となりました。1953年7月27日に板門店で休戦協定が結ばれたものの、まだ終戦には至っていません。朝鮮戦争の終戦は、休戦協定が平和協定に転換されることによって確定されるわけです。休戦協定の調印者は朝鮮人民軍の金日成最高司令官、中国人民志願軍の彭徳懐司令員、国連軍のクラーク司令官の3人であり、国籍的には朝中米の3ヵ国ということになります。韓国は休戦に不満を唱えて休戦協定への調印を拒否しましたので、平和協定においても調印の当事者は朝中米の3ヵ国です。

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