「受験のイロハ」最後に物を言うのは

スクールFCの松島です。年が明けると中学入試が本格的に始まります。

この時期、志望校合格のために最後に物を言うのは何でしょうか。今回も事例を交えながら進めていきます。

逆境を乗り越えて合格を勝ち取る子どもたちには、「絶対にあの中学に入りたい」という強い気持ちがあったように感じます。それは入試直前の数か月の過ごし方に表れていました。「憧れの学校に通いたい」その一心で勉強に向き合う姿、最後まであきらめない気持ちが、最後の最後に合格という扉をこじ開ける力に通じたのではないかと思うのです。

Hさんは6年生の時にオープンスクールに行って、「もうここしかない。」という一目ぼれで第一志望校を決めました。ほかにも学校見学は行ったのですが、眼中になく、最初は「もうその学校以外は受けない。」というくらい強い憧れを抱いていました。その学校は国語、算数ともに特徴的な出題をする学校で、スピード、精読力、記述力が要求されます。夏休み明けに取り組んだ最初の過去問演習の結果は、算数が100点満点中15点、ほかの教科も散々な結果でした。しかし、彼女はまったく気にしていませんでした。「私はここしか行かない。」という思いは日に日に強くなり、お試し校や安全校の受験も、受験生本人が一切考えていませんでした。



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