こんにちは。ダイエットアカデミー代表の上野です。
1. 一流の選手が泣かない理由
ワールドカップ観戦、楽しみましたか?
ベルギー戦は、本当に残念でしたね。
今日は一大流行語になった「大迫、ハンパないって」の大迫勇也選手について、ちょっと触れたいと思います。
初戦のコロンビア戦の後、彼の少年時代も含めていろいろなエピソードがテレビなどで伝えらました。
数あるエピソードの中でとくに僕が注目したのは、高校3年で迎えた冬の全国高校サッカー選手権決勝戦で負けた時、他のメンバーは泣いていたのに、大迫選手だけは泣かず、ただ悔しがっていたという話です。
チームでただ一人銀メダルをはずして記念写真に写っている姿からは、高校生とは思えないプロ魂が感じられます。
でも、日本人は、外国人と比較すると、プロアマ問わず、また競技の種類に寄らず、負けると泣く選手が多いような気がします。
これはなぜなのでしょうか?
人が涙を流す時の心理について、たとえば、心理学者のアルフレッド・アドラーは、こう言っています。
「人が涙を流す時、そこには目的があります。それは悲しみを表明するだけの時もあるでしょう。しかし、それ以上の目的がある場合があります。それは涙により同情を集めたり、注目を得たりしよう、という隠された野心です。
また、時に涙は相手や周囲の人間に対する抗議や復讐である場合もあります。『私をこんなにも泣かせるなんて。あなたはひどい人だ』そう訴えているのです」
ちょっと手厳しすぎますかね?
もちろん、負けて泣く選手は、意識的に同情を集めようしているのではないでしょう。
でも、潜在意識にはそんな気持ちがあるかもしれないのです。
僕からしても、泣く選手は「自分はもっとできるのに」とアピールしているように思えてなりません。
でも、「もっとできるはずの自分」は根拠のないセルフイメージです。
根拠がないから、カッコ悪く見えて見ていてとても違和感があります。
本人にとっては「もっとできるはずの自分」「こんなはずじゃなかった自分」のほうに目をそらすことができて、気休めになる行為なのです。
ただし、事実から目をそらしているから本当の反省は行われません。
ですから、次はどうすればいいかとは考えず、また同じような練習を繰り返したりします。
一方、大迫選手の態度は、違います。
きっと彼は「こんなはずじゃなかった」とは一瞬たりとも思わないでしょう。
起こるべくして起こったと自覚しているからです。そして、負けた現実の自分としっかり向き合います。自分のすべきことに意識と行動を持っていきます。
これこそが本物のリアリストです。
本田圭佑選手も「泣く選手の気持ちはわからない」と言う人ですが、彼らの態度こそが、本物のアスリートです。
ビジネスアスリートもしかり。
僕たちは、しばしば、「はい、頑張ります」と言いますが、これは無責任な言葉です。
なぜなら、頑張るのは当たり前のことですから。
大迫選手や本田選手のように、「やり抜きます」「勝ちます」という意志、闘志を表明するべきです。
これが本当の責任感から生まれる態度なのです。
アナタは自分の「態度」について考えたことがありますか?
ハイパフォーマーになるための「態度」について、
1) 態度の形成に影響を与えること
2) 成功できる人が持っていること
に分け、箇条書きにしてみました。一つずつでもいいので、実行してみてください。
◆態度の形成に影響を与える3つのこと
1.環境→高い意識を持った人々と付き合う
2.経験→失敗を恐れずとにかくまずはやってみる
3.教育→学んだことを1週間以内に3人に伝える
◆成功できる人が持っている6つのこと
1.人格→完成された人格ではなく、日々磨き続けること
2.信念→出来ないことはなく、やっていないだけ
3.勇気→勇気とは、恐れないことではなく、恐れを克服すること
4.献身→金品による見返りが期待できない人のために何かをする
5.礼儀正しさ→言葉を慎重に選ぶ
6.力量→感謝の心を忘れず、感謝されることを期待しない
2. ビジネスアスリートの意識を持つ
もう一つ、大迫選手のエピソードについて。
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【今週の目次】
1. 一流選手が泣かない理由
2. ビジネスアスリートの意識を持つ
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