女性が苦しまない一生 武田邦彦のメルマガ集中講座『給料を上げよう!(4)』

Shutterstock/Ruslan Shugushev

◆家庭、仕事、子育て…日本の女性はなぜ苦しんでいるのか?

女性の生活は決して楽になっていない。戦争が終わった頃と比較すると、家庭電化製品が充実し、かつて、掃除、洗濯、食事、育児で丸一日、働きづめだった女性は、ずいぶんと楽になったはずだ。それにかなり前から使い捨てのおしめもでき、育児の負担も大幅に減った。

でも、現在の日本の女性は決して楽な生活をしているわけではない。

戦後の時期を抜けて高度成長期になると、2DK夫人、有閑マダム、三食昼寝つき、亭主元気で留守が良い、などと言われて一時期、主婦は楽な人生を送ることができた時代もあった。それが、現在では、むしろ逆戻りして仕事、育児、家事に追いまくられ、超忙しい生活を送っている。

子供ができると母親のやることは多い。夫が若干の手伝いをしても辛さが変わるものではない。つい、言葉は適切ではなかったが託児所の不足で「死ね!」と言う汚い言葉も使いたくなる。

もちろん、家庭と子供を持った主婦だけが辛い生活を送っている訳ではない。オフィスに勤める若い女性にも過度な負担がかかっている。つい先日、東大をでて抜群の容姿をもち超一流会社の電通に勤めたほぼ1年目の女性が、勤務が辛く自殺した。それほど極端ではなくでも、勤めている女性の多くはいろいろな辛さ、不満を抱えている。

どうして、日本の女性は苦しんでいるのだろうか?

記事の新規購入は2023/03をもって終了しました