モモと人生泥棒 武田邦彦集中講座『おお、錯覚!食と健康(5)』

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◆「減塩食が健康に良い」のは5人に1人しか該当しない事実

有名なミヒャエル・エンデの「モモ」は児童文学と言うことになっていますが、その内容はとても哲学的、経済学的で大人が読んでも十分に忙しいと言えましょう。内容は時間貯蓄銀行の灰色の男が現れて村人の人生の時間を盗んでいくということで、ウッカリするとこの社会は「時間を貯蓄できる」と言いつつ、人の時間を盗もうとしている人がいることを警告しています。

まさに今の日本がその通りで、私たちが銀行に預金すると銀行がそのお金で政府から国債を買い、政府はお金が無いので売った国債を買い戻せないので消費税を上げるということをしています。まさに「お金を貯金してください」と言って「お金を盗んでいる」といえるでしょう。

それと同じ事が「健康」でも行われています。多くの人は「減塩食」「植物油」「サラダ」「黄緑色野菜」「青い魚」などが健康に良いと聞いているでしょうし、「タマゴを食べるとコレステロールが増える」「牛肉やビールを飲むと痛風になる」なども知っていると思います。

でも、これらはほとんど「健康泥棒」のようなもので、現実には健康を阻害し、人生を暗くするのに大いに役立っていますが、その反面、厚労省の役人や一部の医師は天下りをしたり美味しい利権を手に入れるのには抜群の効果を発揮しています。

「減塩食が健康に良い」という人は、もともと病的に高血圧で、かつ日本人の5人に1人しかいない食塩感受性の人だけに言えることですから、10人に9人はむしろ減塩食は正常な血圧にならず、食塩不足の病気になりますから逆効果です。正しくいえば「まれに減塩食が健康に良い人がいる」という表現になるでしょう。

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