【他人をバカにすることで生きる男たち――⑩ アナタのその一言、老害です!】
(前号から続いています)
大型連載「他人をバカにすることで生きる男たち」。今回は「40代から始まる老害の恐怖」についてお話します。
では早速、アナタへの質問からスタートしましょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次の10項目の質問に、「○」か「×」で答えてください。
(1)自分の若いころと比べ、つい若い世代の仕事のやり方に口出ししてしまう
(2)つい自分の体験談や自慢話をしてしまう
(3)以前の人間関係を引きずり、昔の部下や後輩に、命令口調で話してしまう
(4)経験が豊富にあるので、若手にはできないことが自分にはできると思う
(5)デジタル技術にうとく、エクセルやパワーポイントの資料作成を人に頼んでしまう
(6)電話を取るのは若手の仕事だと思っている。電話に出ても相手の言葉にいらいらして、横柄に話してしまう
(7)定年後も働く理由について「家にいると妻や家族が嫌がるから」「健康のため」など、周囲の士気が下がることを言ってしまう
(8)冗談のつもりでも、「給与が半分になったから、仕事も半分しかしない」など、やる気を疑われる発言をする
(9)人の話を聞かなくなった、とよく言われる
(10)「この仕事は自分に合わない」と、与えられる仕事のより好みをする
さて、アナタはいくつ「○」がありましたか?
実はこれ。「老害度チェックリスト」です(2015年12月17日付 日本経済新聞より)。
チェックリストを作成した人事コンサルタントによれば、「○」が6つ以上なら「立派な老害」、3つ以上なら「老害候補」だそうです。
「ひえ〜、ホッとした。老害候補で収まったよ」――。
こう胸をなで下ろしたア・ナ・タ! 安心するのはちと早い。
老害の一番の問題は「自己認識のなさ」。つまり、このテストで「立派な老害」と判定された人より、むしろ「老害候補」の方が周りから煙たがられている可能性高い。
しかも、これまでの老害は、「老」に「権力」がかけ算され、「害」になっていました。
ところが最近は、「老+保身=老害」。
つまり、瀬戸際に立たされるミドル社員の老害が、増えているのです。