ランダムでないトレンド/田渕直也のトレードの科学 Vol.013



持続的なトレンドを生み出す情報とは何か

相場がランダムウォークになる条件として、情報が瞬時にあまねく伝わるというものがありました。

逆にいえば、瞬時にあまねく伝わる情報は、相場に瞬間的なインパクトを与えるだけで、持続的な動きを生み出すことができません。

そうだとすると、瞬時にあまねく伝わることができない情報なら、持続的な動きを相場にもたらすことが可能になるわけです。

では、瞬時にあまねく伝わらない情報とはどんなものでしょうか。

相場に決定的な影響を与える情報がごく一部のインサイダーに占有され、それが少しずつ漏れ出てくることをイメージすると、そうした情報こそがまさにこれに該当することになります。

ただし、今の時代に、それほど重要な情報が一定期間、ごく限られたグループに占有されるのは、なかなか難しいものです。いわゆるインサイダー取引などはこの範疇に入ると思いますが、そうした取引は法的に禁じられています。

そこで、それ以外を探ってみると、一つ有力なものが浮かび上がります。

それは、将来についてのシナリオです。

今現在の景気動向をどう評価するかとは違って、将来のシナリオは人によって見方が様々で、なかなかコンセンサスを得ることが出来ません。だからこそ、そのうちの一つのシナリオが有力になってくる過程で、持続的な一方向の圧力が生まれるのです。

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