日本人の歴史認識~武田邦彦集中講座 今の話題を深く考える(6)

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◆なぜ高等学校で習う世界史はヨーロッパが中心なのか

よく「歴史認識」と言いますが、これがとても難しいことは多くの優れた歴史家が指摘していることです。つまり、歴史認識は「歴史的事実」に基づいていますが、その事実のほとんどが過去、そして一部が現在のちょっと前で現在とつながっているものです。たとえば、中国や朝鮮が日本に対して「歴史認識」とうるさいのは、それが現在の政治、損得につながっているからです。

たとえば、かつて中国のことを「支那」と呼んでいましたが、これは中国の初めての王朝が「秦(シン)」でしたので、英語ではチャイナ、漢字で支那としたまでのことですが、今では差別語になっています。ついでに言うと、「漢字」というのは、秦の次の王朝が「漢」でしたので、漢の字、つまり漢字と言っています。

また、現在では男女が共同して社会の仕事や決定をしていますが、歴史家はほぼ全員が男性ともいわれ(もちろん少数の優れた女性もおられます)、「時間」の概念が男女で少し違うので、なかなか男女が同じ認識に立つことが少ないという問題もあります。

そして、中国や朝鮮に「歴史認識を改めろ」と言われても、日本人同士でも歴史認識が大きく離れているので、それをやや統一しないと外部に対してはっきりしたことを言えないのです。その原因は3つあります。

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