2016年の振り返り~午堂登紀雄の「フリーキャピタリスト入門」

■相場

アメリカのダウは少し崩れましたが、調整というほどの下落でもなく、予想は外れましたね。

ドイツ銀行は米司法当局と和解し、72億ドルの罰金を支払うことに合意しました。

ドイツ銀行はすでにこの支払に備え、50億ドル以上の引当金を計上していたとのこと。

また、イタリアは民間銀行支援のための200億ユーロの基金設立を決定し、資本増強を迫られているモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテパスキ)は直ちに資本注入を要請したようです。

最もヤバいと言われていた銀行のひとつが国有化となりました。

この2つのニュースで、ひとまずEUを震源とする金融危機懸念は弱まり、目先の円高圧力は後退した格好になりました。

ここから先の材料としては、来年1月のトランプ氏の大統領就任後の動きと、利上げペースでしょうか。

中国もEUも問題山積であることを考えると、2017年の世界経済も米国主導となりそうです。

そして世界一のGDPを誇るアメリカが強くなれば、輸出入増加で他国に波及し、世界経済の復活に貢献するはず……。

懸案だった南アフリカランドも回復しています。トルコリラはまだまだですが。。。

■戸建て賃貸

こちらはローンがNGとなりました。

郊外ゆえに土地の担保評価が低く、融資額が伸びませんでした。

1200万の土地価格に対し、路線価が600万、担保評価はその7掛けですからね。。

投資物件における土地の担保評価重視の姿勢は、地銀にありがちな傾向です。

まあ、どうしても欲しいという案件ではなかったので、結果オーライでしょうか。

ところで不動産市場と融資環境が少しずつ変化しているようです。

まず、不動産価格は下落の傾向が見られます。

売主が強気でも買い手が指値を希望し、売主が折れるというパターンが増えていると業者からの話です。

土地は今後、売り物件が出てきそうです。

今後といっても、早くて2年後、遅くて5年後といった感じですが、今は焦らず、良い場所がリーズナブルで値段で出てくるのを継続して探していこうと思います。

高値掴みは後戻りできないですから。

マンションも売れ残りが増えていて、表面上は定価を謳いながら、実態は値引きに応じています。

ただ、マンション市場が崩れるかどうかは不透明です。

一方で高級マンションやタワマンはすでに崩れていますから、こういうのを狙っている人も、もう一息待った方が良さそうです。

いずれにせよ、不動産が今一つなので、当面は太陽光で進めることになりそうです。

■2016年の振り返り

今年も残すところあと1週間を切りました。

ちょっと遅くなりましたが、2016年の総括をしたいと思います。

今年から購読いただいた読者様も多いので、始めに年頭で書いたことを再掲します。

記事の新規購入は2023/03をもって終了しました