「新興国投資でキャピタルゲインを得る方法」(下)
~失敗しない新興国投資とは?~
こんばんは。俣野成敏です。
現在、当メルマガでフィリピン・ダバオの特集を組んでいる最中ですが、タイムリーに当国のドゥテルテ大統領が訪日しました。
今回の訪日では、今年(2017年)1月に安倍首相がフィリピンを訪れた際に表明した、「今後5年間でフィリピンに投じられる1兆円支援」についての共同声明が発表されました。これによって、長年の懸案だった当国のインフラ整備が進めば、より一層成長が加速することが予想されます。
実は、ドゥテルテ氏は親日家としもて知られ、氏の地元であるダバオ市のミンタル地区では、目下、日本人街跡地を整備するプロジェクトが進んでいます。そもそも、ダバオ市がフィリピン第3の都市に発展するきっかけとなったのは、20世紀初めに日本人移民が当地でマニラ麻の栽培を始めたことからだとされています。一時は2万人前後の日本人が居住し、当時、東南アジア最大の日本人街だったということです。
【Vol.75『新興国投資(下)』目次】
〔1〕イントロ:「アジアのトランプ」ドゥテルテ大統領の意外な一面?
〔2〕本文:「新興国投資でキャピタルゲインを得る方法」(下)〜失敗しない新興国投資とは?〜
1、これからの新興国投資
◎先進国が停滞する中で、新興国は成長し続けられるのか?
◎次なる「ポストダバオ」の地はどこか?
2、海外投資でダマされないためのテクニック
◎海外投資でもうダマされない!万能の質問とは?
◎ダマされないためには、相手よりも賢くなるしかない
3、「投資家とは、1つの職業である」
★本日のワンポイントアドバイス☆★
☆今週の宿題★☆
新興国への投資を検討してみよう
〔3〕次回予告(予定):「情報化社会でとびきりの情報を手に入れる!」〜情報の波に流されない方法とは?〜
〔4〕ニュースのビジネス的着眼点: いよいよAI台頭か? 銀行が「3万3000人リストラ検討中」と公表!
〔5〕編集後記: 「自社でもこれを取り入れられないか?」と考えるクセをつけよう!
〔6〕今後の特集スケジュール: 2017年11月予定
◆〔1〕イントロ:
「アジアのトランプ」ドゥテルテ大統領の意外な一面?
ドゥテルテ氏の今回の訪日では、天皇・皇后両陛下との会見が実現しています。前回の来日時は、天皇家に不幸があったため、直前に取りやめとなっていました。「剛腕」ドゥテルテ氏が、天皇との対面当初には緊張した面持ちも見られたようです。会談は終始、和やかな雰囲気の中で行われ、日本の占領時代のことに話が及ぶと、氏は「両国は川の流れのように過去を乗り越え、今日の協力関係を築いてきました」と述べたということです。
もっぱら「暴言」のイメージが強いドゥテルテ氏ですが、その一方で、懐の広い一面も持ち合わせているように思います。昨年11月には、20年以上にわたってフィリピンの独裁者として君臨した元大統領・マルコス氏の遺体が、遺族の希望に沿って英雄墓地に葬られています。
マルコス氏は、1965年に同国の大統領に就任後、経済開発やアメリカとの同盟関係を強化する一方、全土に戒厳令を敷き、多くの反対派を弾圧しています。86年、市民革命で失脚後はハワイに亡命、当地で客死しました。遺族は再三、遺体を英雄墓地に埋葬するよう要請してきましたが、歴代大統領は拒否。マルコス氏に弾圧された市民やその家族からの反対を恐れてのことです。
ドゥテルテ氏は、まだ大統領選の最中から、マルコス氏の遺体を英雄墓地に葬る方針を表明。「人は誰もが間違いを犯す。我々は和解する時ではないか」と国民に呼びかけました。「これで憎しみを一つ減らせる」と。ドゥテルテ氏は葬った理由を「父親がマルコス政権時代に閣僚として働いていたことがあるから」だとしています。
これらのエピソードからは、「暴言を吐く一方で義理堅い」「検察官出身でありながら、超法規的手段を取ることも辞さない」「犯罪には厳格に対峙するが、過ぎたことは水に流す」という、ドゥテルテ氏の相反する複雑な性質が見て取れるのではないでしょうか。
ドゥテルテ氏 直筆の石碑