◆教科書で習った「株価が上下する理由」は本当なのか?
株価が上がったり下がったりするのを「教科書的」に説明すると…
…景気は循環するもので、好景気になると会社の業績もよくなり、個人の懐も温かくなるので株が買われて株価が上がる。反対に景気が悪くなると会社の業績も悪くなり、個人も貧乏になるので株価が下がる…となります。多くの人はこのことをそのまま受け取っていますし、確かにそういう側面もあります。でも、本当にそうでしょうか?これまで100年間ぐらいの株価の変動を見ますと、どうしても「作戦的な活動」が裏にあるのを感じます。
たとえば、かなりのお金持ちがいたとします。そのお金持ちは、お金を持っているばかりではなく、いろいろな会社とも関係し、情報も収集しているとします。そうすると、ある会社がどうも不安があるとか、新しい製品が成功しそうだという情報を得たとします。その時の株価が200円とします。
そのお金持ちは「不安がある」という会社の株をまず買いだします。そうするとその株価が上がり始めます。もしそのお金持ちが裏でネットか地上波のテレビなどに影響力があれば、同時にその会社の株が上がるような情報を流すでしょう。そうするとさらに株価が上がります。
200円から買い始めて800円ぐらいまで買うと平均500円で買うことができます。
本当は社内に不安を抱えていて、株価が徐々に下がっても良いのに、特定のお金持ちの買い出動で上がっていくのです。そして、1000円になった時に、上がった株を売ります。その時には社会はその会社が発展しそうだと思っているので、株を売りに出せばさらに株価が上がりつつ売り抜けます。
いよいよ、その会社の不安材料が露見する日が来て、株価が下がりだします。そうなると多くの人が不安に駆られて一日でも早く売りたいと売りに出て、一気に暴落します。そして暴落が一段落してもとの200円に戻ったところでお金持ちが再び買い戻すと、1000円で売った株を200円で買うことができ、膨大な利益を得ます。