「敏腕FPが教えるマネープランの基本と実践」
《基礎編》~避けては通れない自分のお金との向き合い方~
こんばんは。俣野成敏です。
最近、家のポストに入っていたポスティングチラシを見ると、そこには「駐車場の警備員大募集!」「70代の採用実績あります」と書かれていました。これを見た私は、「リタイヤさせてもらえない世の中が、いよいよ現実のものになりつつある」のだな、と実感した次第です。年金だけでは足りず、「働き続けなければいけない時代」の到来です。
それでもまだ、働けるうちはいいでしょう。ですがVol.70〜72「リタイヤ論」でもお伝えした通り、私たちはいずれ働けなくなる日のことを、あらかじめ考えておかなくてはいけません。もっとも恐ろしいのは、「現実を見ない」ようにしているうちに、実際にその時を迎えてしまうことではないでしょうか。そうなってしまえば、すでに取り返しがつかなくなっているのがお決まりのパターンです。
当メルマガでは、常々「失敗は、早い内に小さくする」ことを推奨しています。お金の問題についても同様に、「問題が大きくならないうちに手を打っておく」ことが基本になります。
【Vol.79『マネープラン《基礎編》』目次】
〔1〕イントロ:「今年こそ、何とかお金が貯まりますように」・・・?!
〔2〕本文:「敏腕FPが教えるマネープランの基本と実践」《基礎編》〜避けては通れない自分のお金との向き合い方〜
1、「なぜお金をコントロールするのは難しいのか?」
◎お金をコントロールすることは、誰でもできる
◎本当に難しいのは「欲望のコントロール」じゃない
2、マネープランの実行と課題
◎マネープランを組む上で欠かせない“5つの要素”
◎収入に対する予算の割合を決める
3、稼ぐための“修行時代の一環”がマネープラン
★本日のワンポイントアドバイス☆★
☆今週の宿題★☆
まずは、マネープランをやってみよう!
〔3〕次回予告(予定):「敏腕FPが教えるマネープランの基本と実践」《実践編》〜事例を参考に、お金との向き合い方を考える〜
〔4〕ニュースのビジネス的着眼点: 「副業解禁!」同一労働同一賃金もこれに続け??
〔5〕編集後記: 「白バイ先導でダバオ視察なう」?!
〔6〕今後の特集スケジュール&お知らせ: 2017年12月予定
◆〔1〕イントロ:
「今年こそ、何とかお金が貯まりますように」・・・?!
生きていく上で、お金の問題を避けて通ることはできません。お金の悩みの中で、もっともポピュラーなものの一つに「お金が貯まらない」ということが挙げられるでしょう。中には、新年になる度に「今年こそはお金を貯める!」という目標を立てている方もいらっしゃいます。しかし、残念ながら年始に立てた目標ほど、お正月明けには忘れてしまっている場合も多いようです。
インターネットリサーチのキューズーが2016年12に、全国の20代〜60代の男女1365名を対象に行った調査によると、「新年の抱負を年末まで覚えている」と答えた人は、わずか13.6%だったということです。
また、英会話のGabaが2013年11月に全国の男女ビジネスパーソン1000名を対象に行った調査によると、その年に立てた目標のベスト3は「貯金」35.9%、「ダイエット」25.5%、「年収アップ」22.7%(複数回答)の順でした。中でも、貯金を目標に掲げていた人のうち、期限まで残り1ヶ月余りでの達成率は43.7%でした。
実のところ、お金に対する感覚は人によって違います。ある人は月々1万円の積立でも「貯金できた」と思っているかもしれないし、お金が毎月5万円余っている人であっても「貯金できていない」と感じている可能性もある、ということです。
年始に掲げる目標は、年始めに行うというイベント性や、ある種の願掛けといった意味合いもあるため、かえって「日常に戻ってしまうと忘れやすい」という特性もあるのかもしれません。とはいえ、逆に言うと、年頭に願掛けをしなければいけないほど、「貯金は難しい」と感じている人が多い、ということが言えるのではないでしょうか。
本当に、貯金ってそんなに難しいことなのでしょうか?