「マネースクール会員200名突破記念!」~お金から好かれる人になる方法~俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編 Vol.94

こんばんは。俣野成敏(またのなるとし)です。

日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁の2期目が始まりましたね。

黒田総裁「金融緩和、いずれ正常化プロセスの検討必要」

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-09/P6P8JW6S972801

黒田氏は、2013年の3月に日銀総裁に就任。翌月より、物価上昇2%の目標を掲げて異次元とも言われる量的質的金融緩和政策を始めます。その大胆な手法は「黒田バズーカ砲」とも呼ばれ、市場に驚きを持って迎えられました。ところが、2年間の時限政策だったはずが、目標に届かず度々延長。ついには「2年」という言葉を捨て、政策は5年目に突入しました。

アメリカや欧州が緩和からの脱却を図る中で、日本がいつになったら方向転換できるのか、見通しはいまだに立っていません。黒田氏は「2%に道筋をつけるまでは堅持する」「急激な変更は金融システムに混乱を招く可能性がある」などと言及。これらの発言から、当分は現状維持が続くものと予想されます。

黒田氏の派手な政策は、当初こそ景気回復を待望する人たちから拍手喝采を受けました。しかし、所詮は限定的な政策しか採れない日銀に、かつてのような成長経済の再現を求めたところでムリがあるでしょう。“日銀マジック”が幻想にすぎないことに人々が気づくのも、そう遠いことではないような気がしてなりません。

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【Vol.94『マネースクール会員200名突破記念』目次】

〔1〕イントロ:「一発逆転発想は、事態をより一層悪化させる」

〔2〕本文:「マネースクール会員200名突破記念!」〜お金から好かれる人になる方法〜

1、「お金を守る」という考え方

 ◎投資をするのに「才能は必要ない」

 ◎投資を行う際に考慮すべき「4つの分散」

2、失敗の中から生まれたマネースクール

 ◎投資は「知識」と「商品」だけでは足りない

 ◎投資期間中、もっとも重要な局面は最後にくる

3、老後資金は自分でつくる

〔3〕次回予告(予定):「ジョブマトリクス徹底活用法!」~仕事であなたが目指すべき道とは?~

〔4〕編集後記:マネースクール会員200名突破記念特別プレゼントのお知らせ

〔5〕今後の特集スケジュール:2018年5〜6月予定

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◆〔1〕イントロ:

「一発逆転発想は、事態をより一層悪化させる」

行動経済学の創始者と言われるダニエル・カーネマン博士は、人間のリスク下における意思決定についての研究を行ったことで有名です。博士は、ギャンブルに臨む際の人々の深層心理を実験によって確かめ、後にはノーベル経済学賞を受賞しています。博士の研究によれば、

・人は富が増えるかどうかよりも、得か損かに注意を向けている

・人が下す決定の多くは感覚に頼っており、確率に基づいているわけではない…のだと言います。

博士は、「利得/損失」「高い確率/低い確率」の2軸をもとにマトリクスを作成しました。それが以下の4つです。

(1)人は高い確率で確実に利得を手にできる場合、リスクを冒したほうがより大きな利得を得られたとしても、確実なほうを選ぼうとする

(2)人は当たった時の利得が著しく大きい場合、たとえ当たる確率が限りなく低くても、そのことには目を向けない。宝くじなどがよい例

(3)巨額の損失の可能性がわずかでもある場合、人は不釣り合いに大きい金額を出してでも、その不安を取り除こうとする。保険加入などがよい例

(4)人は損失しか見込めない場面に遭遇すると、何とかしてその損失から逃れようとして、高い確率で一か八かの賭けに出る。その結果、事態を一層悪化させる

(1)と(3)は損失を回避しようとする行為ですが、(2)と(4)は逆に損失が増える可能性のほうが高い行動を採っていることになります。ここからわかることは、「人は損することを避けようとする習性がある」ということです。カーネマン博士の著書『ファスト&スロー』によると、「人間も含めてあらゆる動物は、得をするより損を防ぐことに熱心である」と言っています。

冒頭の話に戻りますと、多くの人が無茶を承知で日銀の政策に期待を寄せたのも、(4)の習性が働いた結果なのではないでしょうか。おそらく日銀の政策が、日本を救う起死回生策に見えたのかもしれません。

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