◆池田首相の政策当時、なぜ「給料2倍」が実現できたのか
さて、ここまでの4回のシリーズで「私たちはかなりのお金を稼いだのに、それが政府、企業、そして外国に貯まったままになっている」ということを説明しました。もしそれを「誠実な政府」が返してくれたら、最大で勤労者一人あたり3000万円にもなるのです。
ところで、経済は「貯まったお金を使う」と言うこと以外に「今後も自分で働いて、豊かに暮らす」ことも大切です。でも、多くの人は簡単に給料を2倍にしようと思ってもすぐできるわけではないと思っています。たしかに、個人だけを考えれば実力もないのにすぐ給料が2倍になることは無いのですが、国単位に考えるとそうでもないのです。
かつて、池田勇人首相という人がいて、「所得倍増計画」というのを打ち出しました。その頃、著者はまだ若く、経済という物がよく分かっていなかったので、「そんなことができるはずも無い。皆が懸命に働いて今の状態なのだから、首相が言ったってそれで給料が2倍になるはずも無い」と馬鹿にしていました。
ところが、池田首相の政策の元、当時高度成長時期に当たっていた日本はみるみるうちに豊かになり、毎年のように10%近くのベースアップがあって、瞬く間に多くのサラリーマンの給料が2倍になったのです。著者もその当時は若いサラリーマンだったので、ドンドン上がっていく給料にビックリしするやら、生活が楽になっていく体験をしたものです。
なぜ、政府が言えばそれだけで給料が2倍にもなったのか?その語、少しずつ経済を勉強しながら、理解を深めていきました。
ものすごく単純に言えば、日本人の多くが「給料を2倍にしたい」と思えば2倍になると言えます。ただ、そのためには多くの人が給料を高くしたいと思うことで、当たり前のように思いますが、それほど当たり前でも無いのです。
まずは、
1)ドンドン使ってドンドン捨てる
2)節約しない
3)人生をエンジョイする