日本人:戦争に勝つ民族と負ける民族~武田邦彦集中講座

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◆なぜ中国は外国との戦いに負け続けるのか。「国力」に関する5つの出来事

日本と中国、朝鮮は現在、きわめて仲の悪い状態になっていて、その理由についていろいろと整理されています。隣同士というのはとかく利害が一致しないのでいがみ合いがちですが、これほど感情的に対立することも珍しいのではないかと思うほどです。

その原因の一つに、このシリーズでも「過去を過去としてみる社会と、過去を現在の状態に当てはめて恨む社会」の二つについて考えてみましたが、今回はさらに、その結果として生じる「国力」について整理をしていました。

まず中国の2、3の象徴的な出来事について羅列してみたいと思います。

1)中国は「漢人」と言われる人たちが建国した、前漢、後漢の後、西暦200年から現在まで、ほとんどの国が外国人だった。

2)漢の時代はまだ中国自体が中原を中心とした小さな国だったので、外国と戦うことはほとんどなかった。

3)後漢の終わりに、中国に住んでいた「漢人」の9割が殺戮された(岡田英弘先生のご研究)。

4)その後の王朝は、隋、唐が鮮卑人、元がモンゴル人、清が女真人(満州)で、完全な外国人の王朝である。

5)宋、明は「支那人」の王朝であるが、「漢人」はすでにいない時代の王朝である。

つまり、後漢が終わってから、中国には「支那人=中国人」の王朝は誕生していないのですが、これは「中国人はすべての戦いに負けた」からにほかなりません。つまり、西暦200年という随分前の時代から現在まで、約2000年間の間、中国は外国との戦いにほとんど勝てなくなったということです。

特に近代になってアヘン戦争でイギリスにコテンパンに敗れ、自信満々で臨んだ日清戦争に惨敗し、その後は白人側について何とかしのいだのですが、戦後もベトナムとの中越戦争にも敗れました。つまり武装解除していたチベットや、日本軍がいなくなった満州は占領したものの、「勝った経験のない国」でもあります。

朝鮮も、高句麗や李氏朝鮮のように満州の血筋を持つ国家以外は短命で、中国と日本の間に挟まれてなんとか生き延びてきた国です。日本軍と一緒に戦った大東亜戦争でもパッとせず、朝鮮戦争では「すぐ逃げる軍隊」として友軍だったアメリカ軍は「朝鮮人の部隊はすぐ逃げる」との前提で作戦を組んでいたほどです。

これに対して日本は、蒙古襲来、江戸末期の薩英戦争、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦(対ドイツ)、そして大東亜戦争の時のイギリス、オランダなどほとんどの戦いに勝利しています。

なぜ、中国や朝鮮は戦争で勝てず、日本は連戦連勝なのでしょうか?それは技術面、精神面もあるのですが、第一の理由は「国がはっきりしているか」にかかっています。

◆なぜ日清戦争で日本の突撃から中国(清)は逃げたのか?

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