うまくいきそうな予感のSTEMビジネス~午堂登紀雄の「フリーキャピタリスト入門」

STEM教育ビジネス 

先週から引き続き、STEMビジネスへの参入のプロセスです。

次のようなご質問でした。

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午堂さんの著書「43歳で貯金ゼロにした理由」でSTEM教育というものを知り、自分の強みを活かせそうでかつ将来性を感じるため、これから地方都市で中高生以下のSTEM教育で起業しようと考えています。午堂さんならSTEM教育をビジネスとして立ち上げる場合どのようにされますか?

特にこだわるべきポイントや、事業として継続していくのが難しそうなところがあれば是非アドバイスください。

研究は自分には向いていないと思う一方で、現在の教官には自信があり向いていると思えます。自分で考えた教え方で学生が伸びてくれた時にやりがいを感じます。

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先週は事業の参入前の準備等について私の考えを紹介しました。

そしてご質問者から以下の回答をいただきました。

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・「子供が楽しいと夢中になってくれる教育」

 自分も上手くいくかどうかはまさにこれに尽きると思います。また、子供相手の教育ではありませんが自分が今まで教育に携わってきた中で(受ける側での経験も含めて)、一番重視してきたのが「学ぶ側が楽しいと思えること」でした。それが最も学習効果が高まるからです。一方で自分は18歳から公務員の経験しかないので、自分でお金を稼いだり事業を継続するというのが限りなくハードルが高く思え、マーケティングや資金面のことに考えが行きがちでした。しかしながら、あくまでメインは教育としていかに相手に価値を提供できるかにあるということが再認識できました。

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→そうなんですよね。

受験(進学塾)ほど切迫したテーマではないですし生活必需品でもないので、やはりどこかエンタメ性を内包しているほうが続けてくれると思います。

私のボイストレーニングスクールでも、もうとっくにやることがないのに5年も通ってくれている人(おじいちゃん)がいます。理由を聞いてもらうと、「息抜き」「気持ちが盛り上がるから」ということです。

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・現存する同業他社に顧客として参加して研究

 取り敢えず子供のプログラミング教室を開催しているボランティアに参加してみようと思っていましたが、やはり事業としてやっているところも見て参考にするべきと思いました。

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→ボランティアの参加も良いと思います。運営サイドの裏側を経験するのはやはり参考になりますから。ただ、やはりスクールによって特色はそれぞれ違うので、ボランティアの合間でもいろいろと回って良いところをかき集めるのも大切だと思います。

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・親や自治体を巻き込むイベント(発表会や作品展、コンテスト)

 私はまだ子供がいないので親の気持ちがそこまでイメージできないのですが、「親は子の成長を見るのが何よりの喜び」というのはなるほどと思いました。

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→そうなんですよ。妻が以前、ピアノ教室をやっていたころ、子供たちの発表会の準備を手伝っていたのですが、親の気合が半端なかったです。そして両親だけでなく双方の祖父母まで家族全員で来てました。また、子どもたちにとっても刺激になるようで、普段はまじめに練習しない生徒も、発表会前は必死に練習していたそうです。

リトミックも今年の初めに第一回目の発表会をしたのですが、チラシを作って一般からも募集しました。値段を1ファミリー1,000円と格安にしたので150家族も集まったのですが、その中から入会してくれる人もいたので、発表会は広告宣伝効果もあります。また、これで顧客リストが取れるのもメリットです。

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・最初は利益を追い求めず小さく始める

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