「投資のことから人生相談まで!」~投資の疑問に答えるQ&A集(5)~俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編 Vol.128



こんばんは。俣野成敏(またのなるとし)です。

今回は、「投資に関するQ&A」の5回目をお送りします。こちらは、私が現在、金融の専門家とともに運営しているコミュニティに挙げられた質疑応答をもとに執筆されています。もし、これ以外に聞きたいことがございましたら、特集の末尾で質問もお受けしています。読者の方には是非、ご活用いただければと思います。

★俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編

【Vol.128『投資Q&A編(5)』目次】

〔1〕本文:「投資のことから人生相談まで!」〜投資の疑問に答えるQ&A集(5)〜

1、少々ニッチなテーマに関するQ&A編

 ◎少しでもお得に為替両替できる裏技がある?

 ◎現代アートへの投資は大化けするのか

2、人と投資に関するQ&A編

 ◎ジュニアNISAの有用性はどうか?

 ◎後輩へご馳走するのも一種の“投資”と考える

〔2〕次回予告(予定):「元三流社員が数年にして経営者に至った軌跡とは?」〜現場で生まれたマネジメント格言集(7)〜

〔3〕編集後記:投資家発想ができればカッコいい?

〔4〕今後の特集スケジュール:2019年4月〜5月予定

◆〔1〕本文:

「投資のことから人生相談まで!」〜投資の疑問に答えるQ&A集(5)〜

■1、少々ニッチなテーマに関するQ&A編

最初は、為替手数料と現代アート投資についてのQ&Aです。少々、ニッチな話題かもしれませんが、なかなか興味深い内容だと思います。早速、見てみることにしましょう。

【少しでもお得に為替両替できる裏技がある?】

Q1、「海外旅行や出張などで、シンガポール、香港、フィリピンなど東南アジアやハワイに行くことが多い。もっともお得に為替両替する方法はあるか?」

A、基本的に、その国の通貨カードを持っているのが、一番レートが安くなります。たとえば、現地在住等でOCBC(シンガポール3大銀行の1つ)が発行しているクレジット(VISA Master)機能付きキャッシュカードをお持ちだ、ということであれば、OCBCのカードを使うことによって、日本で日本のクレジットカードを切るのと同じ感覚で、現地レートでの買い物が可能になります。この方法であれば、基本は両替手数料がゼロになります。ただし現状、OCBCのクレカ機能付きカードは、現地在住者向けのサービスとなっております。

同じく、香港のHSBC(香港上海銀行)に口座をお持ちの方であれば、こちらのキャッシュカードにはUnionPay(中国銀聯)が付帯されていますので、対応しているATMやショッピングでの利用が可能です。特にHSBCの場合は、1つの口座で11種類の通貨を外貨のまま保有することができます。これであれば、いちいち両替することなく、海外送金や外貨のままでの引き出しも可能です。

こうした口座を上手く利用すれば、為替手数料を安く抑えることができます。しかし、近年はマネーロンダリング対策などで、非居住者への銀行口座開設を制限する傾向にあります。直接、海外の銀行支店に押しかけても、門前払いをされる可能性が高いでしょう。何かしらのアテンドが必要なのが実情です。

海外口座をお持ちでない場合は、「現金で両替をする」か、「日本のクレジットカードのキャッシング(ショッピング)機能を使う」のが、選択肢となります。クレカを使用する際、気をつけたいのが、ATMによって「クレカに登録されている通貨決済をする」のか、「現地通貨決済をする」のか?という選択をする場面が出てくることです。

この時に、現地通貨決済を選択してしまうと、ATMが「クレカ会社が設定しているレートに、さらに現地通貨への両替手数料を上乗せして計算する」、という判断を下します。よって現地通貨を選択した場合、クレカ通貨を選んだ場合に比べて、倍くらいの手数料を取られることになります。ですから、もし「どちらで決済をしますか?」とATMの画面に表示された場合は、「クレジットカードの通貨で決済します」という選択をするようにしてください。たとえば、日本のクレカであれば日本円、シンガポールドルのカードでしたら、シンガポールドルで決済する。たとえ、シンガポールのカードを日本で使うことがあっても、円ではなくシンガポールドルで決済する、ということです。

ちなみに、現金を両替する場合、もっとも安くする方法は、路上の両替所で両替することですが、海外に不慣れな方は、偽札をつかまされたり、トラブルに巻き込まれる可能性がありますので、オススメできません。

【現代アートへの投資は大化けするのか】

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