自由貿易システムであるEUの崩壊・日本郵船株と東芝株への投資

■自由貿易システムであるEUの崩壊・日本郵船株と東芝株への投資

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●国民投票で憲法改正が否決されて辞任を表明したイタリアのレンツィ首相

 イタリアでは12月4日に憲法改正案の是非を問う国民投票が行われ(投票率は67%)、反対が59.6%、賛成が40.4%となって憲法改正案は否決されました。これを受けて翌5日、レンツィ首相は辞任を表明しました。

 イタリアの現憲法では多数派の暴走を防ぐということで上院と下院に同等の権限が与えられています。両院の多数派が異なる「ねじれ」状況もしばしば生じるのですが、その場合、上院と下院が同等の権限を持っていることで政権が非常に不安定になるのです。加えて、経済政策では地方政府の持つ権限も多いため、それが中央政府の主導権で必要な経済政策を推進するときの障害として立ちはだかっています。したがって憲法改正案では、立法などに関する権限のほとんどを下院に限定するとともに地方政府の経済政策の権限の多くを中央政府に集約することになっていました。

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