
「人類未曾有の超高齢化社会の行く末とは?」(下)
~少子高齢化時代の「リタイヤ」を考える~
こんばんは。俣野成敏です。
ある知り合いのお父さんのお話です。その方のお父さんは頑固者で、人の下で働くことを望まず、自分で商売をしていました。しかし商売はうまくいかず、家には常に数百万円の借金がありました。昭和生まれのお父さんはいつも「一生懸命働けば、いつかきっとうまくいく」「お金さえあれば何とかなる」と信じて、ただ、働き続けました。
60歳を少し過ぎた頃、知り合いのお父さんは車の事故が原因で、突如引退せざるをえなくなります。借金は、すでに実家を出て一流企業の管理職となっていたお兄さんが代わりに支払ってくれました。事故で足が不自由になったお父さんには、年金以外に補助金も出るようになって、お金に困ることはなくなりました。
借金から解放されたとはいえ、お父さんの老後は、悠々自適とは程遠いものでした。亡くなるまでの10年ほどは、やることもなく、ただ毎日、テレビの前ですわって過ごしていたそうです。その様子を見ていた知り合いは、「お金だけでは、本当の問題までは解決できない」と感じたそうです。
【Vol.72『リタイヤ論(下)』目次】
〔1〕イントロ: キヨサキ氏の言う「速くお金持ちになる方法」とは?
〔2〕本文:「人類未曾有の超高齢化社会の行く末とは?」(下)〜少子高齢化時代の「リタイヤ」を考える〜
1、日本の未来を見据える
◎年金を当てにしてはいけない理由
◎考えられる日本の「現実的な未来」
2、既定の未来を変える方法
◎老後破産を防ぐための4ステップ
◎具体的な一歩を踏み出す
3、選ぶのは「あなた自身」
★本日のワンポイントアドバイス☆★
☆今週の宿題★☆
自分の老後について思いを巡らせてみよう
〔3〕次回予告(予定):「新興国投資でキャピタルゲインを得る方法」(上)〜失敗しない新興国投資とは?〜
〔4〕今週のQ&Aコーナー: 今さらだけど、「投資で成功する方法」って?
〔5〕ニュースのビジネス的着眼点: ついに仮想通貨取引所が正式認可!
〔6〕編集後記: 私が考える「究極の老後対策」
◆〔1〕イントロ:
キヨサキ氏の言う「速くお金持ちになる方法」とは?
Vol.71で、『金持ち父さん貧乏父さん』のロバート・キヨサキ氏がサラリーマンを辞めた時に感じた恐怖心について少し触れました。人にとって「お金がなくなる」というのは、生活できなくなることを意味しますから、考えただけでも恐ろしいことです。キヨサキ氏は、自著の中でこのように述べています。
「投資をすれば自分のかかえるお金の問題が解決すると思ってIクワドラント(投資家の世界)に入ってくる人は数多い。だが、たいていは解決しない。まずビジネスオーナーとして成功を収めなければ、投資を始めても問題は大きくなるばかりだ」(ロバート・キヨサキ『金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント』)
ここでは「ビジネスオーナー」と言っていますが、代わりに「ビジネス」や「仕事」といった言葉に置き換えてみるのもいいでしょう。つまり、仕事とお金は関係が深いとはいえ、根本的には違う問題だ、という意味です。
「もっと速く金持ちになりたい人は、ビジネスオーナーや投資家として必要な技術を学び経験を積んでから、より大きな問題を解決すればいい。大きな問題には大きなチャンスが含まれている。I(投資家)になる前にB(ビジネスオーナー)になるように私が勧める理由もここにある。ビジネスにおける問題を解決できるようになれば、よぶんなキャッシュフローが手に入るし、蓄積されたビジネスの知識はあなたをより賢い投資家にしてくれる」(同書)
キヨサキ氏が言わんとしているのは、「仕事上で抱えている問題を解決できれば、そこで得たノウハウは、投資家になった際に応用できる可能性がある」ということです。いずれにせよ【仕事の問題は仕事を通じてでしか、基本的には解決できない】ということを言いたいのではないでしょうか。