【他人をバカにすることで生きる男たち――㉔職場に居場所ありますか?】
(前号から続いています)
このコーナーは「あなたの真の価値を社会の窓(他者の目線)から見極める」目からウロコのコラムをお届けしていますが、メルマガのVol.1からスタートした大型連載「他人をバカにすることで生きる男たちーやる気SOCを高めろ!」も、そろそろ終盤に入ってきました。
前回は「有意味感」について取り上げ、「意味があるという感覚」(=有意味感)は、自分がやっていること、自分が携わっている仕事などに向けられることもあれば、自分の存在意義そのものに向けられると、お話しました。
今回は以前この連載に登場した、高級レストランで働くウェイトレス、ドロレス・デイントの語りから“有意味感”を紐解きます。
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「皿をテーブルに置く時、音ひとつたてないわよ。グラスひとつでもちゃんとおきたいのよ。客にどうしてウェイトレスなんてやってんだって?って聞かれたときには、“あんた私の給仕をうけるのにふさわしいって思ってないですか?”って、逆に聞いてやるのよ」
こう語っていたドロレス・デイントの有意味感は、極めて高いです。
彼女はインタビューの中で、次のような言葉も残しています。「私に会いに来る客がたくさんのいるの。じっと待っていてくれる人もいるのよ。そんなことってすごくうれしいのよ」と。
自分を指名してくれる人がいる。自分を待ってる人がいる―――。これらはお客からの、「あなたは私にとって、大切な人だ」というメッセージです。
「それでいいんだよ。ちゃんと頑張っているね」と、自分にアテンションしてくれる人がいたときに、初めて人は「自分の存在意味」を見出し、仕事を意味あるものにすべく前向きに取り組めます。
でも、逆もあります。