◆「今のままでいい」という人へ。未来の日本を具体的に想像してみよう
「今の生活でもいいや」と思う人の多くが「具体的な日本の未来像」を描くことができないという事情があります。確かに現在はすでに家庭内は電化製品にあふれ、車もおおよその人は持っています。駅に入れば電車は来るし、町の喫茶店に入れば美味しいコーヒーを飲むことができます。
さらに最近ではスマホが普及して、何か調べ物をしようと思っても、ニュースもすぐ知ることができますし、友達や家族との連絡もいとも簡単です。これ以上便利になることは不必要にも思います。
そこで、簡単ですが、近未来の日本の社会を描写してみましょう。
現在、プロ野球の球場はほとんどがドーム球場になりましたが、この技術が徐々に普通の町に応用されつつあります。たとえば砂漠の都市などはものすごく熱く、冷房費用がかかる上に砂埃に見舞われるので、都市全体をドームで囲う計画が進んでいます。直径が5キロメートルぐらいで天井の高さ300メートル程度のドームを作り、都市の大きさがそれより大きければ複数のドームをつなげます。