他人をバカにすることで生きる男たち――⑧人生を奈落の底に突き落とす“男の嫉妬”の恐怖

【他人をバカにすることで生きる男たち――⑧人生を奈落の底に突き落とす“男の嫉妬”の恐怖】

前号から続いています)

自分を守るために「ジジイの壁」の中で息を潜める人びと。彼らの精神構造は実に幼稚で、野蛮です。ジジイの得意技は、ヨイショにゴマスリ……、それに加えて“嫉妬”です。

女性の嫉妬がふわふわしたモノであるのに対し、男性のそれは大抵の場合「出世」がらみです。

そもそも「自分はもっとイケる!」と信じていたのに「イケなかった」のがジジイたちです。

彼らはイケてる人に嫉妬し、「これでもか!」といわんばかりのいやらしさを発揮します。

嫉妬―――。どちらも「女へん」ですが、どっちか1つでもいいから「男へん」に変えた方がいいじゃぁないか、なんてことを本気で思ってしまうほど、ジジイの“エンビー型”嫉妬は根が深い!です。

エンビー? はい。エンビーです。パンピーでもなければ、アンジーもない。

エンビー型の嫉妬です。

大型連載「他人をバカにすることで生きる男たち」の第8回目。

今回は、「他人の人生を奈落の底に突き落とす“エンビー嫉妬”の恐怖」についてお話しましょう。

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「僕たちの年代の多くは、A氏に憧れてこの会社に入りました。僕もその1人です。僕もあんな仕事をしてみたい、世の中に大旋風を巻き起こしたい、そんな青い考えで入社したんですよね。

でもね、そのA氏が晩年どうなったかというと、“窓際”です。嫉妬に羽目られたんです。

昨年定年を迎えて今は小さな関連会社に行きましたけど、役職はないし、ヒラですよ、ヒラ! 男の嫉妬は、ホントに醜いです」

これはある製造関係の会社に勤める男性の会社であった、“リアル事件”です。

彼も、彼の同僚たちもA氏を「伝説の男」だとリスペクトしていました。A氏の話に誰もが耳を傾け、彼のまねをした。おそらくそういった部下たちの態度も、上司がA氏に嫉妬する原因になっていたのでしょう。

A氏は上からはやたらと煙たがられ、あることないことデッチあげられ「人生」を大きく変えられてしまいました。

彼にあこがれて入社を希望する学生までいたのですから、もっといい待遇をうけてもよかったはすです。

ところがA氏の上司たちは「A氏だけに頼ってたんじゃ組織はダメになる。もっとバランスをとって、いろんな人にチャンスを与えなくちゃ」を合い言葉に、ヒット作のあとA氏が出す企画をことごとく否定し、A氏の仕事をことごとく阻止し、挙げ句の果て窓際に追いやりました。

アピールする業績のない「ジジイ」たち。彼らの口癖は「バランスをとる」。このひとことが、嫉妬を嫉妬でないようにしてしまったのです。

「サラリーマン社会で大切なのは、どんなモノを作ったかじゃないんです。ラインの上司、つまり誰にどれだけ好かれるかってことの方が大事。ゴルフやって、カラオケ行って…。悲しいけど、これが現実なんですよね」

男性はため息混じりにこう話していました。

伝説の男を窓際に追いやった、男の嫉妬。自分よりも有能だと思う部下をつぶす上司や同僚たち。こういう嫉妬劇は、何も今始まったことではありません。

例えば……

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