「文章題がどうにも苦手!」を解消する。

「うちの子は、計算は結構得意なんです。でも、文章題になるとからっきしダメ。」という相談を、お母様方からよく伺います。確かに、計算力があることは算数の勉強では大きな武器になるのですが、「文章題が解けない。」となると宝の持ち腐れになってしまいますね。今回は、その原因を探っていきながら、文章題を得意になる方法をお伝えしましょう。

〇問題文をきちんと読まない…

文章題が苦手なお子さんにに共通する現象や原因は、次の3点にまとめられます。

A.問題文から、情景が想像できない、または、しようとしない。

B.何が分かっていて、何が聞かれているのかをはっきりと理解する前に解き始めてしまう。

C.問題の種類ごとに、必要な図や式の型を覚えようとしていない。

計算はできるのに、文章題が苦手なお子さんの95%が、この3つの要素の1つ、もしくは複数を原因としています。

[Aについて]

お子さんが小4、小5生なら、問題文に書いてある様子を図に描いてみるところから始めてください。

例えば、10mの道の片側に木を2mごとに植え、…」と問題文に書いてあったら、

     

真っ先に、こんな風に簡単な図を描かせるのがいいでしょう。

植木算→「(木の本数)=(間の数)+1」という知識を教え込む前に、感覚を身につけるための作業(図を描くこと)をたくさんやらせてください。

うまく描けないようなら、テキストにある図をそのまま真似て描くのもいいですね。

問題文の通りの情景描写なのですが、この辺りは実は「絵本の効用」です。絵本は、絵と文章でできているので、文と情景をつなぎ合わせる練習が自然にできてしまいます。幼少時から数多く絵本に慣れ親しんでいるお子さんは、比較的問題文の情景を想像するのが得意になります。

小6生であれば、「考え」ことは「描く(書く)」ことと同じであると捉えて、問題文を読んだらすぐに、「数字を書き並べる」、「図を描く」、「表にする」などの作業を始めることを身につけていきましょう。

[Bについて]

記事の新規購入は2023/03をもって終了しました