「図形問題がすらすら解けるようになろう。」(立体図形編)

図形問題に強くなる方法をお話しします。今回は、立体図形編です。

「平面図形ならまだしも、立体図形になるとからきしダメなの、うちの子は。」

こんな声をよく聞きます。平面図形以上に立体図形を苦手にしている子どもたちが多いのです。

「うちの子、立体感覚や空間認識力が無いから、今からじゃ無理かしら…。」と思われがちですが、大丈夫です。立体図形を得意にする方法をお話ししていきましょう。

☆立体図形の理解に必要なもの…

 次の2点は立体図形の理解に必要な感覚だと考えます。

① 展開図が考えられること。(立体をこわして拡げるとどうなる?)

② 立体を立体のまま考えることができること。(切り口の様子がわかる。)

この2つの感覚は、切ったり、組み立てたりした経験の量に関わっています。

幼児期に平面パズルで遊んでいた子は平面図形に強くなり、立体パズルで遊んでいた子は立体図形に強くなる傾向があります。立体図形を苦手にしている子どもが多いのは、経験不足が一因となっています。できれば、早い時期から子どもが立体に慣れておくよう親御さんとしては心掛けておきたいところですね。

〔立体図形の感覚が身につく遊びの例〕

1.幼児期  

・積み木あそび

・ブロック遊び

2.学童期(小学校低学年) 

・立体四目並べ(初めは少し難しいですが、オススメです。) 

・キャラメルの箱やティッシュの箱を分解してみて、成り立ちを調べてみる。

・色々なものを切ってみる。(例えば大根を立方体に切ったものを、包丁で切ってみて切り口を確かめる。)

受験勉強を始める前に、こんな遊びをたくさんしていれば、身体感覚を高めておくことができ、学習がスムーズに進みます。

☆今からでも大丈夫…

では、今現在、受験期を迎えているにもかかわらず、立体図形に苦戦している場合はどうすればよいのでしょうか。塾通いをしながら他の科目の勉強やテストで追われる中、じっくりと試す時間を取るのは難しいでしょうが、次の3点に留意していけば、身体感覚の不足を補いながら、立体図形を得意にすることができます。

① フリーハンドで見取り図を描く力を鍛える。

② 立体図形の問題を解いた後で、そこで使った知識を覚える意識を強く持つ。

③ どうしてもわからないときは、実際に切ったり、組み立てたりする時間を作る。

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