※写真と本文は関係ありません
「働く」を探究することをライフワークとする僕としては、
現代の労働市場の最前線では何が起こっているのか。
常に取材を続けています。
先日、六本木のキャバクラで働く
24歳のA子さんにインタビューをしました。
経済的にそう豊かではない西日本のある地域で
3人兄弟の長女として育ったA子さん。
父親は地元の建設業で働き、受付嬢をしていた母親とは社内恋愛の末、結婚。
結婚を機に、母親は専業主婦になりました。
彼女に働くことに対する動機、職業観が芽生えたのは中学3年生の時。
A子さんは、優しく気丈に子供たちを愛し育ててくれた
母親が憧れの女性といいます。
しかし。物心ついたころから両親は不仲。
そんな様子を見ていたA子さんは母親に思い切って、質問します。
「お母さん、こんなにお父さんと仲が悪いのに
なぜ、離婚しないの?」
「そうね。
離婚してもいいけど、私はあなた達子供と離れたくないのよ。」
「え。私、お母さんと暮らすよ。」
「(笑)。 離婚したら、自分で働いて生活しないといけないでしょう。
でも、お母さんは、受付嬢しかやったことないでしょ。
今から働こうと思っても、仕事なんてないのよ。ここは田舎だしね」
思春期の頃、母親から聞いた、この言葉が彼女の職業観に大きく影響しました。
(女性も、ちゃんとビジネススキルを磨いて
働けるようにしないとダメなんだ)