新春に・・・日本の話~武田邦彦集中講座



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◆新春に、世界で特別に古い国「日本国」の独特な文化を挙げてみる

世界地図を見ると、日本は本当に「極東」にあるのがよくわかります。現代の人類が誕生したのはアフリカで、今の中東を通って延々と日本まで歩いてきたとされていますが、やっと日本についた昔の日本人は目の前に広がる太平洋を見て、「これから先はいけないな」と思ったでしょう。

ある人類学社会学の先生が講演会で「なぜ、日本人は異文化を速やかに取り入れるのか?」という聴衆の説明に「日本に到達した昔の人は、アフリカから日本までの間に、多くの文明を通り過ぎてきたからだ」とお答えになっていました。今後の研究でまた別の結論がでることもあるでしょうが、なかなか深い考察のように思います。

この話は3万年とか5万年前の時代のことですが、縄文時代が終わり、今から2000年ぐらい前には日本も国か国に準じるぐらいの集落ができて、文化も育ってきました。それ以後、島国であること、天皇陛下がおられたこと、農業が中心で穏やかな民族だったこと、などが幸いして、世界のどこにもない「日本国」ができました。

日本の次に国になったのはイギリスまたはフランスで、15世紀以後のことになりますから、日本は世界で特別に早く「国」ができたので、日本人は「国民」という意識を持っていました。日本人にとっては「自分は日本人だ」というのは当たり前のように思いますが、フランスではナポレオンの時に初めて「国民軍」ができたので、それまでは「貴族の兵士」だったのです。

そんなこともあって、日本は世界のどの地方にもない独特の文化を持っています。それを列挙しますと、

1)男女が完全に平等で、役割を分担していた。男性より女性のほうが禁止事項が少なかった。

2)国民が戦争で殺されることがなかったので、庶民は城の外で暮らしていた(日本以外の主要国は庶民は殺されるので城の中に住んでいた)。

3)蒙古襲来や日清戦争などでは「日本国」を代表して兵士が戦ったので無類に強かった。

4)地理的には温帯の島国というのは、ほぼ日本だけといってよかった(南半球を除く)。

5)礼節、義理などを重んじ、身分制がなかった(士農工商というのは身分制ではなく職業分類だったので、百姓からも殿様になることができた)。

6)宗教に寛容で神社と寺を区別しなかった。今ではクリスマスも祝っている。

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