高級官僚がCO2を増やしている~ 武田邦彦集中講座『分別は役に立っているのか?(7)』



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◆贅沢な暮らしをする高級官僚が「CO2削減」を掲げている矛盾

社会が混乱してくると、つじつまの取れないことが起こり始めます。多くの人は忙しいので、だれか専門家の言うことをそのまま納得してしまいますが、そこに大きな落とし穴があります。たとえば、次のようなことです。

1) 学校の先生は「成績が良い方が良い」と考えている・・・その結果、勉強のできる子供が良い大学に進学して、高給取りになる。

2) 学校の先生は「節約して環境を良くしなければならない」と子供に教えている。

3) 成績が優れ、良い大学を卒業した人は平均的に高給取りになり、その結果、

多くの物質やサービスを買い、資源を余計に使い、環境を汚染させている。

つまり、学校の先生は二つの相矛盾したことをしていますが、先生が矛盾を感じている訳ではありません。社会が複雑なので、こんな単純な関係にも気が付かないのです。捨てる物を買うという「有料ゴミ袋」の矛盾も気が付かないのですから、このぐらい、遠い関係になると現代の社会では誰も気が付かないという状態です。

それでは、子供の成績は悪くても良いのでしょうか?

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